2014年 01月 26日
僕がツーリングクラブを辞めた理由
使った金額1,000円~1,999円 | ||||||
評価(星4つ) | ||||||
今回の記事に関しては圧倒的マイノリティとしての自信があるので、言葉には気をつけなくてはならない。さもないと総スカンをくらう恐れがある。 なにせ、総勢50人ほどのツーリングクラブの中にあって、このテのイベントが嫌いだと公言していたのは僕だけだったのだから。"地球を人口100人の村に喩えたら"という有名な小噺(?)があるけれど、さしずめ僕はアマゾン流域に生息する小数民族以下の存在で、100人の中にはカウントされていなかった。下手をしたら類人猿並だった。声を大にして主張しても、誰も耳を貸さなかった。サル語を理解する者がいないせいだ。単に空気が読めていないだけで、内心では僕と同じ考えを持っていた者はいたのかもしれないが、それにしてもクソクラエだ。 僕が嫌いだというのは、オートバイの撮影会イベントだ。比較的メジャーで記憶に新しいものに、阿蘇の草千里で催された「草千里09」がある。巷では、これの小規模なものが日曜日ごとに催されている。主催者は主にオートバイ雑誌で、撮った写真は漏れなく読者参加型イベントのレポート記事として、数ページ渡って巻末に掲載される。売れていない雑誌ほど扱いが大きくなる傾向はあるけれど、平均的な一人当たりのスペースは2cm×3cmで、プロフィール欄の誤字脱字が異様に多い。 カメラマンが大勢で被写体を囲む撮影会ではなく、大勢の被写体希望者を数人のカメラマンが撮影するわけで、長い長い行列に並ばなくてはならないから、さっさと撮ってもらって美味しい物でも食べに行きましょうというわけにはいかない。僕のこれまでの人生など無駄な時間の集積所ようなものだから、いまさら数時間くらい浪費したところで何ということもないのだけれど、なぜか滑稽なくらい"時間を無駄にしている感"が募る。 その理由を考えるに、列に並ぶのが嫌というのは確かにあるかもしれない。たとえば、いかに料理が美味しかろうと、ありつくまでに延々と並ばなくてはならない店なら敬遠しがちになる。ただし、こう見えて食べ物に対する執着心は並ならないので、どうしても食べてみたいときは、並ばないでも良い時間帯を探すか、あるいは雨天を狙う。場合によっては、気長に人気が廃れるのを待つのもありだ。 そして何よりも、写真に撮られるのが嫌だという気持ちが強い。嫌なことを列に並んでまでするのは、さらに嫌だ。最近はますます頭頂部の白骨化が進んできているので、フラッシュが当たる角度によっては(特に夜間は)、まるで後光が差しているかのように頭皮が反応する。そもそも、写真に撮って貰いたいと思えるほど愉快な御面相でもない。オートバイにしたところで、あまり洗ってやる機会がないので汚れ放題だ。長年に渡って酷使してきたせいで、あらゆるところに塗装剥げや小傷がある。ライダー共々、被写体に向いているとは言い難い。 ライダーは写真を撮られるのが好きだというステロタイプがあるのかもしれない。巷には、オートバイで来店した記念に写真を撮ることを、売りのひとつにしている店がある。画像をホームページに載せたりアルバムに保管したりして、ライダーを呼び込む宣伝材料にするわけだ(必ずしもビジネスライクな考えに基づいているわけではないだろうけれど)。僕はこういった店も、あまり好きではない。だったら行かなければいいだけの話なのだけれど、ツーリングの旗竿代わりに丁度良いのもあり、同好の士と交わりたい気持ちもないではなく、またそういった店で他の客のオートバイを眺めるのは結構楽しいので、ときどき利用する。 初めて店を訪れる時は、何と言って写真撮影を断ろうか気が気ではない。すんなりと引き下がってくれる場合もあるし、やたらと食い下がってくることもある。中には、遠慮したい旨を伝えた途端、興味を失ったかのように扱いがぞんざいになる店もある。 ただし、必ずしも嫌だというわけではない。非常にレアなケースだけれど、ごくごく稀に、撮られても構わないと思える店がある。むしろ進んで被写体になりたい。たまたま利用しただけではなくて、その店に縁があって訪れた証拠に、しっかりと印を刻んで帰りたい。結局は店の雰囲気と、そこで働く人達の人柄なのだと思うのだけれど、言葉にしようとすると、その境界線がよくわからなくなる。陳腐な形容詞しか出てこなくなる。 この茗ヶ原茶寮は、記念撮影を快諾した数少ない店のうちの一軒だ。もし店を訪れることがあったら、僕の言う境界線を探してみてほしい。 ただし、だからといって、写真うつりが良くなるわけではない。できあがりの写真を見ると必ず後悔する。しみじみと被写体には向いていないことが実感できて、非常に残念だ。 | ||||||
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守られる事はバイク乗りにとっても大事な事だと
特に最近感じる。
ほんとですね。仲間たちと千鳥を組んで走るのが楽しいという人もたくさんいます。僕も以前はオートバイ仲間が欲しくてクラブに参加していましたが、徐々に苦痛を感じることが多くなってしまいました。今ではほとんどソロツーリング(それすらご無沙汰ですが)ばかりですが、それでいてたまにはマスツーリングの思い出を懐かしく感じたりすることもあります。我ながら煮え切らない男だと思います。
さあ、どうでしょうね。
僕自身は一人で走るようになってから、オートバイの楽しみが大きく広がったとは思いますが、仲間とワイワイ楽しむ方を好む人は多いと思いますよ。人間は基本的に群れを作る生き物ですからね。
マスツー嫌いで検索してましたらここに辿り着きました。
全くのおっしゃる通りで。先日、地元の同級生がハーレーを
買い出して、長年乗っている私を誘い、数台でツーリングに出たのですが、結局私が経験者と言うこともあり、全部私任せ、出発前に、格好と整備不良を指摘しても言うことを聞かず、案の定、トラブル発生。
元々バイクは一人で気分転換に走りたいので、つるむのは
苦手でしたが、案の定以下の出来事でした。
懲りずにこちらをまた誘ってきますが、体調不良で
次回は断ろうかと思っております。
極力、乗っているオートバイの車種で偏見は持つまいとしているのですが、正直なところハーレー乗りというのも独特な人たちですから、僕のようなソロツアラーにしてみればなかなか理解しがたいところもあります。ヘルズエンジェルスよろしく、いかにもな格好で集団で走るのを範としている人が多いのもその一つです。一度ああいう群れの中に紛れ込んでしまうと、つい人任せにする癖がつくのも頷けるような気がします。断ってしまっていいんじゃないでしょうか。僕なら断るでしょう。
ずいぶん悪し様に言ってますが、KAZUさんがどんなオートバイに乗っているのか確認するのを忘れていました。どうかハーレー乗りではありませんように。
☟僕がハーレー乗りに対して思うあれやこれやについて書いてます。どうぞお気を悪くせずお読みください。
https://steamer900.exblog.jp/13603121/