だご汁

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 昨日の夜は久々に繁華街をブラブラした。その結果、しみじみ実感したことがあるので、ここで声を大にして報告しようと思う。
 北は北海道から南は沖縄、日本全国津々浦々を転々としてきた僕が言うのだから間違いない。 福岡は食べ物が美味しいとか、人情にあついとか、博多っ子は日本人の思い描く男らしさの理想像だなんて話を耳にすることがある。根拠とするところには諸説があるようだけれど、食べ物が美味しいのは福岡に限ったことではないし、博多っ子の男らしさは女々しさの裏返しだ。

 そんなことより、福岡が誇れる事がある。それは女性の美しさだ。福岡の女性は綺麗だ。容貌は全国でもトップレベルに入る。 見目麗しく、芯の強さもあり、なお聡明でエネルギーに溢れている。
 福岡県南部から熊本県一帯で用いられる言葉に「おっぺしゃん」がある。時として心の美しい女性のことを指すこともあるようだが、本来の意味はズバリ、不細工のことだ。ちなみに、おっぺしゃん→おっぺしゃんのだご汁(かなりの不細工)→おっぺしゃんの冷だご(稀にみる不細工)の順で適用する。「だご」というのは団子で、だご汁はありていに言えば「すいとん」のことだ。ほぼ小麦粉のみを使って作られる。月見団子のような真ん丸ではなく、手でこねて平たくまとめるので、形はいびつで均整がとれない。主に味噌仕立ての汁に野菜や根菜と一緒に入れて食す。だご汁の「だご」は滑りを帯びていて弾力があるが、火の通りが悪いとネチャネチャして食感が悪く、冷えると固くなる。これを女性の比喩として用いるのは失礼だと思われるかもしれない。
 全国レベルに照らすなら、おっぺしゃんが平均的な容姿で、だご汁以下は女性がユーモアを交えて謙遜する時に用いる言葉だ。実際には殆どいない。ごくごく稀であり、おっぺしゃんの冷やだこは稀有な存在として讃えられる。決して悪口などではない。そこにいるだけでファンタジーなのだ。それほどに九州地方の女性は美しい。
 これは福岡県だけではなく、福岡近県、ひいては九州一円に言えることだが、対するに男性の美的レベルが著しく低いのも特徴だ。長い歴史の中にあって、男性が強いてきたコンプレックスの裏返しとも言える男性上位社会の裏側で、女性は自らの武器として美しさを磨いてきたのに違いない。

 ・・・とまあ、女性の話は眉に唾して読んでもらって結構だ。僕の主観的な意見で根拠はない。
 話は変わるけれど、だご汁の話をしたら無性に食いたくなった。今年の冬は、オートバイで巡るだご汁の旅なんてのはどうだろうか。あまりに素朴すぎて、だご汁が美味い店というのを聞いたことがないのだけれど、探せばきっと驚くような発見があるに違いない。同様のことは、ご汁(長崎県の郷土料理)や、冷や汁(宮崎県の郷土料理)にも言える。九州全土を駆け回って究極の郷土料理を探し求めるのは楽しいだろう。
 なんて、くだらないことに延々と思いを巡らせながら、結局はいつものようにオートバイと食べ物のことに辿り着く。布団の中で微睡みながら、秋の夜長はしんしんと更けていく。
 

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Commented by BMW-GS at 2013-10-21 20:51
こんばんは

だご汁好きです。
阿蘇から南阿蘇にかけて色んなお店が
ありますが、本当に美味しいだご汁を
出すお店を知りません。
あまりに近すぎてなかなか開拓しづらい
ってのが問題なんです(;´▽`A``
Commented by tigersteamer at 2013-10-26 17:57
だご汁は本当に難しいですね。
むしろ、ウチのが一番うまいって意見があれば、そっちのほうが頷ける。究極のだご汁・・・・・あるのか、そんなものが。
by tigersteamer | 2013-10-18 01:41 | ツーリング飯 | Comments(2)

虎蒸気あらため河蒸気。オートバイとは無縁の生活を3年送りました。そろそろ復帰します。


by 河蒸気