夢のMaxFritzデビュー(予定)

b0190505_33381.jpg

関連 仇は討ってやる

 Wilbersというドイツのパーツメーカーのリアショックを購入することにした。もう注文はしてあるので、次の休みにでも代金を支払いに行く。言わずと知れたサスペンションの最高峰、Ohlinsの半分から3分の1くらいの値段だ。高くはないが(安くもないが)、品質は折り紙付きで、むしろハイパフォーマンスを使いきれるかどうかが心配だ。

 このメーカーの製品が安いのは、一切の宣伝をしないからだそうだ。よって日本での知名度は低い。最大の売りは、ライダーの身体や用途によってセッティングを変えてくれる点にある。僕の場合だと、まず走るのは市街地が主でオフロードに乗り入れることは稀だ。ツーリングユース、タンデムはあまりしない。リアキャリアには5kgくらいの荷物を積むことが多い。そして、体重は95kg。最後のこれがキモだ。体重95kg。一昨日、風呂場で測った時点で110kg。その差は15kg。そして納期は3ヶ月先。もうおわかりだろうか。これが、まるで計画性のない僕の人生において、たびたび重用される「自分へのご褒美作戦」なのだ。

 このWilbersというメーカーは、冠に「悪名高い」という形容がつくほど頻繁に納期が伸びるので有名なのだそうだ。3ヶ月が3ヶ月で済むことは、まずないと聞く。しかし、納期通りに来たことがないわけではないとも。稀に早く届いたりもするらしい。つまり、一応は3ヶ月先に目標を据えつつ、短くなった場合に備えて戦々恐々としながら可及的速やかに減量を進め、なおかつ納期が伸びた場合は体重を目標値で維持しなければならない(ずっと使うわけだから、伸びなくても維持しなくちゃならないんだけど)。気の緩みからくるリバウンドは避けなくてはならない。我ながら完璧なプランだ。あとは痩せるだけである。

 ただ、先にも述べたように、このWilbersの売りはライダーに合わせてサスペンションのセッティングをしてくれるところにあるのだけれど、体重に関しては些かの疑問が残らないでもない。まさか1kg単位で厳密に設定するわけではなかろう。前後に遊びを残して、±5kgくらいの変動があってもいいように作るのではないか。もしそうなら、計画としては片手落ちだと言わざるを得ない。当事者の甘えを許す結果になりかねない。よって、自分を追い込むために第2弾を設定した。

b0190505_2522740.jpg

 先日、「オートバイ乗りの普段着」をコンセプトに、スタイリッシュな大人のライダーに絶大な人気を誇るアパレルメーカー、MaxFritzの福岡店に行ってきた。新製品のライダー向けデニムを予約注文するためだ。膝にあたる部分に角度をつけながらセルビッチは残すという、特殊な縫製を開発したらしい。しかも、盛り込んだアイディアは、それ一つにはとどまらないそうだ。既に実用新案権は取得済みで、発売は秋になるとのこと。時期的にピッタリだ。

b0190505_301393.jpg

 このMaxFritzは、ここ十年の間で一番痩せていた時ですら、まったく袖の通るサイズがなかったという、僕にとっては鬼門にあたるブランドと言っても過言ではない。扱っている商品は、オリジナルかそれ以外かの隔てなく、ジャケットやパンツはもとより、グローブでさえ甲から先しか入らないのだから本物だ。これぞファッション、いっそ潔い。お洒落というのは本来、厳しく人を選ぶものなのだ。一種の特権であり、才能と努力なしに着こなすことは難しい。これが少し日和ったメーカーになると、なんとか入ることは入るけど腕とお腹周りがピチピチで気色悪いといったサイズが用意されていたりする。まあいいかと買って帰って、結局着ることがないまま箪笥の肥になるパターンだ。僕のような体型の者にとって間口が広いのは有難いが、そんなのはお洒落ではない。

 その狭き門に、今回あえて挑戦する。僕の本気をわかっていただけるだろうか。長年の憧れを現実のものにするのだ。ジャガイモ頭の店長さんは、おそらく僕の不安を察したのだろう、「大丈夫ですよ。この商品に限っては、少し大き目のサイズまで用意してますから」と、こちらが何も言わないうちから優しく諭すようにフォローを入れた後で、「入らない時はキャンセルできますし」と小声で付け加えた。心なしか視線が彷徨っていたように思う。

 チクショー、見てろ。キャンセルなんかするもんか。僕は改めて心に誓った。たとえボタンが弾け飛び、ジーンズの耳が裂けても(オイオイ)履いてみせる。やってやる。やってやるぞ。
 

[PR]
Commented by Konny@カフェドパリ at 2013-06-29 02:00 x
今晩は ! お疲れ様です。
 
この度は デビューおめでとうございます ♪
例え 弾け飛ぼうが、裂けようが やっちゃって下さい !! 
羨ましい限りです。 
和尚は、N店長のところへ何度も遊びに行っていますが  
全く勧められていません。 どうやら問題外のようです ww
負けじといつか勧められるようになってやる ! と 密かな夢を
持っています。
 
「いがぐり頭」 
とっても面白い表現に、 この時間に大笑いしました。
因みに昨日より、お越し下さるゲストの方々から
「強面のマスターって紹介されていたょ !」 と ニヤニヤ声を
掛けられていてビックリしています。
も・・・もしや ??  



Commented by tigersteamer at 2013-06-29 10:46
デビューできたわけではないので、予断は許されません。
イガグリ頭は適切じゃありませんでした。修正しておきます。

ほほう、このブログを読んでくれたわけではなさそうなので、おそらく某雑誌の紹介記事ではないでしょうか。その雑誌を購入していないので、なんとも・・・。
それは記者さんの素直な感想じゃないでしょうかねえ。
Commented by Konny@カフェドパリ at 2013-06-30 02:06 x
ぷぷっ ww
ジャガイモ頭 ... ですねっ !  
そうそう和尚がボソッと言っておりました。
「Wilbers ... 謎ですね。 
納期が当初3ヶ月 →  プラス2ヶ月と言われた友人がいます。
その友人はプラス2ヶ月と言われた時点でCXLしたので、
その実態は明らかになっていません。
よって、 謎に包まれたままです 。




 
Commented by tigersteamer at 2013-06-30 17:16
ウィルバースに関する貴重な情報をありがとうございました。
MotoNaviに載ってましたねえ。本屋で立ち読みしてきました。マスターに関する記述がソフトになってたのは、おそらく編集者の配慮だと思います。
ちなみに、ですね。新製品のオートバイ用ジーンズなんですが、知ったのはFacebookの情報が元で、マックスフリッツの関係者から勧められたことはありません。おそらく、僕に勧めたりはしないでしょう。だって明らかに入らないもの。
by tigersteamer | 2013-06-28 02:51 | オートバイ | Comments(4)

虎蒸気あらため河蒸気。オートバイとは無縁の生活を3年送りました。そろそろ復帰します。


by 河蒸気