決死のディフェンス

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 普段、タイガー900では追い越しやスリ抜けをしないほうだ(セロー225ではする。スルスルスルっとする)。ただし、前後のドライバーが携帯電話を使用していることが確認できたり、耳障りな爆音(音楽を含む)を発しているマナーの悪い車だったり、蛇行運転や急ブレーキを繰り返していた場合はその限りではない。一気に抜き去って距離をとるか、わざとスピードを落として後ろの車に抜いてもらう。公道でのオートバイは、ライディングテクニックなどよりも、ポジショニングこそが大切だと思うからだ。

 その日、僕の前を走っていた黒塗りのレクサスは、そのどれとも違っていた。ただ後ろをついて走る分には運転はおとなしく、交通ルールに則った安全走行だった。にもかかわらず、漆黒の車体全体から剣呑なオーラを垂れ流していた。普段は錆びついて、まともに機能したことのない生存本能が、ヒステリックに「逃げろ」「距離をおけ」と警鐘を鳴らし続けていた。しかし、こちらが少しでも追い抜く挙動を見せた途端に、まるでセンサーに触れたかのような機敏さで車体が揺らぎ始める。鉄壁のディフェンス、まるで1on1だ。路肩ギリギリに幅寄せしている上に、右から抜こうとすると反対車線に飛び出してまで進路を妨害する。リアウインドウからは目つきの鋭い男性が顔を覗かせ、恫喝まではしないものの、顔全体を歪ませて威圧してくる。停車時はセンターラインを跨ぎ、窓から左腕を突き出してスリ抜けをさせまいとする。必死だ。どうあっても先にいかせたくないらしい。あっぱれな負けん気というか、鬼気迫るものを感じる。


 何度目かのチャレンジの後、ふと気付いた。



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 あれ?(※画面が荒いのはカメラが古いせいです。見苦しくて申し訳ない)

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 なんだか違和感が・・・。

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 もう少し拡大してみよう。

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 てことは、この行列の先には・・・。
 
 なんだかとんでもないことになってそうな、2台前のRV車の無事を祈ってます。
 
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by tigersteamer | 2013-03-25 13:50 | オートバイ | Comments(0)

虎蒸気あらため河蒸気。オートバイとは無縁の生活を3年送りました。そろそろ復帰します。


by 河蒸気