2023年 05月 27日
痛恨のミス
2023年 05月 26日
黄金の羊月間終了のお知らせ
2023年 05月 24日
小麦冶が好きだ 〜 10円の違い②
黒田藩のうどんは光沢のある平打ち麺で、モチモチしていて粘りが強い。噛まずに飲み込んでみると、何の抵抗もなくつるっと胃の腑に落ちていく。喉越しが爽やかだ。博多うどんでも讃岐うどんでもないこのオリジナル麺は、昭和60年の1号店オープン以来、手延べうどんから始まって少しずつ変遷を遂げつつ現在の形になった。黒田藩のうどんは今に至って完成したのではないかと思う。
小麦冶のうどんも見た目は変わりないが、噛んだ時の歯ごたえが違う。歯を当てた瞬間に感じるふんわりとした優しさが、噛み切るにあたっては顎の力を押し返す弾力に変化する。その間、コンマ2秒ほど。そして咀嚼を重ねるうちに違いがよくわからなくなっていく。最初に感じた食感の良さは気のせいだったのではないかと思い始める。
どうにも納得がいかなくて、何度か2店を行ったり来たりすることになった。何度も言うことだけれど、長年に渡る喫煙習慣と親父様譲りの味音痴の二重苦で、僕の味覚は自分でもまったく信用ならない。その点だけは踏まえて読んで欲しい。お話にならないレベルのバカ舌だが、食べた量に関しては人後に落ちないことを自負する僕がたどり着いた結論はこうだ。