僕がツーリングクラブを辞めた理由

b0190505_4541112.jpg
b0190505_454962.jpg
b0190505_4541091.jpg
b0190505_454111.jpg
b0190505_4541224.jpg
b0190505_4541218.jpg
使った金額1,000円~1,999円
評価(星4つ)
 今回の記事に関しては圧倒的マイノリティとしての自信があるので、言葉には気をつけなくてはならない。さもないと総スカンをくらう恐れがある。
 なにせ、総勢50人ほどのツーリングクラブの中にあって、このテのイベントが嫌いだと公言していたのは僕だけだったのだから。"地球を人口100人の村に喩えたら"という有名な小噺(?)があるけれど、さしずめ僕はアマゾン流域に生息する小数民族以下の存在で、100人の中にはカウントされていなかった。下手をしたら類人猿並だった。声を大にして主張しても、誰も耳を貸さなかった。サル語を理解する者がいないせいだ。単に空気が読めていないだけで、内心では僕と同じ考えを持っていた者はいたのかもしれないが、それにしてもクソクラエだ。

 僕が嫌いだというのは、オートバイの撮影会イベントだ。比較的メジャーで記憶に新しいものに、阿蘇の草千里で催された「草千里09」がある。巷では、これの小規模なものが日曜日ごとに催されている。主催者は主にオートバイ雑誌で、撮った写真は漏れなく読者参加型イベントのレポート記事として、数ページ渡って巻末に掲載される。売れていない雑誌ほど扱いが大きくなる傾向はあるけれど、平均的な一人当たりのスペースは2cm×3cmで、プロフィール欄の誤字脱字が異様に多い。
 カメラマンが大勢で被写体を囲む撮影会ではなく、大勢の被写体希望者を数人のカメラマンが撮影するわけで、長い長い行列に並ばなくてはならないから、さっさと撮ってもらって美味しい物でも食べに行きましょうというわけにはいかない。僕のこれまでの人生など無駄な時間の集積所ようなものだから、いまさら数時間くらい浪費したところで何ということもないのだけれど、なぜか滑稽なくらい"時間を無駄にしている感"が募る。

 その理由を考えるに、列に並ぶのが嫌というのは確かにあるかもしれない。たとえば、いかに料理が美味しかろうと、ありつくまでに延々と並ばなくてはならない店なら敬遠しがちになる。ただし、こう見えて食べ物に対する執着心は並ならないので、どうしても食べてみたいときは、並ばないでも良い時間帯を探すか、あるいは雨天を狙う。場合によっては、気長に人気が廃れるのを待つのもありだ。
 そして何よりも、写真に撮られるのが嫌だという気持ちが強い。嫌なことを列に並んでまでするのは、さらに嫌だ。最近はますます頭頂部の白骨化が進んできているので、フラッシュが当たる角度によっては(特に夜間は)、まるで後光が差しているかのように頭皮が反応する。そもそも、写真に撮って貰いたいと思えるほど愉快な御面相でもない。オートバイにしたところで、あまり洗ってやる機会がないので汚れ放題だ。長年に渡って酷使してきたせいで、あらゆるところに塗装剥げや小傷がある。ライダー共々、被写体に向いているとは言い難い。

 ライダーは写真を撮られるのが好きだというステロタイプがあるのかもしれない。巷には、オートバイで来店した記念に写真を撮ることを、売りのひとつにしている店がある。画像をホームページに載せたりアルバムに保管したりして、ライダーを呼び込む宣伝材料にするわけだ(必ずしもビジネスライクな考えに基づいているわけではないだろうけれど)。僕はこういった店も、あまり好きではない。だったら行かなければいいだけの話なのだけれど、ツーリングの旗竿代わりに丁度良いのもあり、同好の士と交わりたい気持ちもないではなく、またそういった店で他の客のオートバイを眺めるのは結構楽しいので、ときどき利用する。
 初めて店を訪れる時は、何と言って写真撮影を断ろうか気が気ではない。すんなりと引き下がってくれる場合もあるし、やたらと食い下がってくることもある。中には、遠慮したい旨を伝えた途端、興味を失ったかのように扱いがぞんざいになる店もある。

 ただし、必ずしも嫌だというわけではない。非常にレアなケースだけれど、ごくごく稀に、撮られても構わないと思える店がある。むしろ進んで被写体になりたい。たまたま利用しただけではなくて、その店に縁があって訪れた証拠に、しっかりと印を刻んで帰りたい。結局は店の雰囲気と、そこで働く人達の人柄なのだと思うのだけれど、言葉にしようとすると、その境界線がよくわからなくなる。陳腐な形容詞しか出てこなくなる。
 この茗ヶ原茶寮は、記念撮影を快諾した数少ない店のうちの一軒だ。もし店を訪れることがあったら、僕の言う境界線を探してみてほしい。

 ただし、だからといって、写真うつりが良くなるわけではない。できあがりの写真を見ると必ず後悔する。しみじみと被写体には向いていないことが実感できて、非常に残念だ。
 
店舗情報
茗ヶ原茶寮
熊本県阿蘇市山田茗ヶ原1828-4

[PR]
by tigersteamer | 2014-01-26 11:30 | ツーリング飯
<< ガンジス川の追い剥ぎコロッケ だらしなくって、かなり馬鹿 >>